コンセプシオンからおよそ150kmほど南にある、ナウエルブッタ国立公園。
この自然公園は、にょきっと生える姿が印象的なAraucaria araucana(アラウカリア:チリマツ)の群生林を一番の特徴としています。
片道3時間程度で着くのですが、そのうち1時間は砂利道林道なのでなかなか大変。
このにょきっとしたのがアラウカリア。
チリマツというし、マツっぽいけどマツ科(Pinaceae)ではなくナンヨウスギ科(Araucariaceae)のナンヨウスギ属(Araucaria)だそう。
ちなみにナンヨウスギと言ってもスギ(ヒノキ科: Cupressaceae)とはやっぱり科レベルで違うようです。
アラウカリアの多くはアンデス山脈に生育しており、この海岸山脈と言われるところにあるナフエルブッタ国立公園に生育するアラウカリアはそういった点でも貴重な存在のようです。
公園内見どころスポット①:Araucaria Milenaria:千年アラウカリア
公園入り口にてレンジャーの方が公園内の見どころを説明してくれました。
最初の見どころが、推定樹齢二千年と言われるアラウカリア。
根元から、大人が3人は楽に入れるくらいのうろができてしまっていますが、これでもしっかり生きています。
アラウカリアは寿命が長く1000年以上生きるものが珍しくないようですが、一方で生長が遅く、一時期製材目的で乱伐されたこともあり現在絶滅危惧種として指定されてしまっています。
見どころ②:Mirador Piedra del Aguila:アギラ岩展望台
標高1400m弱に位置する、頂上にぴょこっと突き出た岩が天然の展望台となって360°の眺望を楽しめるところ。
ここからナウエルブッタ国立公園を一望できるほか、アンデス山脈から太平洋まで見渡せます。
木で造られた階段の入り口のところが鳥居みたいになっててちょっと親近感。
Mirador Piedra del Aguilaと同じような自然の展望台となっているのが見どころ③のCerro Anay。(この日記最初の2枚の写真がCerro Anayから)
Piedra del AguilaがアラウカリアとCoigue(コイウエ、南極ブナ)の大木の森の中にあるのに対し、Cerro Anayは開けた灌木地の中にアラウカリアの大木がポコポコあって、それぞれ趣の違った森になっています。
鳥居みたいになってる階段 |
遠くに見えるアンデス山脈 |
うっすら見える太平洋 |
そんな感じで、アラウカリアの森っぽいイメージが強かったナウエルブッタですが、コイウエなど南極ブナ系とアラウカリアの混ざった原生林も多く、ハイキングをするのにとても気持ちのいい森でした。
入園料はチリ在住成人2500ペソ、子供1000ペソ、老人1250ペソ、6歳以下無料
外国人成人4500ペソ、子供2000ペソ、老人2000ペソ、だったかな。
(多分ホームページの料金と外国人成人料金が違ったと思います。)
http://www.parquenahuelbuta.cl/