2012年12月19日水曜日

チリの健康保険 ISAPRE

チリに来てから結構長い間知らなかったことなのですが、ISAPREの使い方について。

チリで病院にかかる際、健康保険(ISAPRE)が適用されるわけですが、日本のように保険証を持っていけば自動的に割り引かれる、わけではないことがあります。

診察費・治療費の払い方は大きく、

1.病院の窓口で、担当医宛に支払う。
  この場合、とりあえず全額支払うこととなります。 後ほど加入するISAPREの支店に行って、h保険金の払い戻しを受けられます。

2.病院の窓口で、ISAPREのBonoを買う。
  いわば診察クーポンみたいなもので、最初から保険金を差し引いた自己負担分だけの支払いで済みます。

3.事前にISAPREの支店orネットで、Bonoを買っておき、病院の窓口に提出する。
  これも2と同じく自己負担分だけの支払いで済みます。病院内にISAPREの支店がある場合もあり。

やっかいなのは、どれでも自由に選べるわけではなさそうなこと。
先生と病院の組み合わせによっては2が適用されるし、そうでなければ1か3を選択します。
救急医療とか突然の診察の場合は2になるようです(事前に買っている余裕はないですからね。)
救急医療とかに対応していない先生を指名・予約して診察を受ける場合、どうやら1か3になるようです。

そして気をつけなくてはならないのは、どうやら1にしてしまうと割高な診察費になっているようである、ということ。
(2、3の場合は、ISAPREが出す保険金のほかに、ISAPREと先生との間のConvenioによる割引が適用されているようです。)
知らずに1でやっていて、窓口でBono買ってある?と聞かれたので試しにISAPREの支店に行って買ってみたら、自己負担額が約17,000ペソも違ってました。
1の場合 総費用35,000ペソ - ISAPRE12,000ペソ = 自己負担23,000ペソ が
3の場合 総費用18,000ペソ - ISAPRE12,000ペソ = 自己負担  6,000ペソ といった具合。

加入しているISAPREにもよると思いますが、ネットで、日本のクレジットカードも使えて簡単に買えますので、急患ではない診察の場合事前にBonoを買っておくのが肝要です。

2012年12月17日月曜日

チリの予防接種 その後

髄膜炎菌W135の予防接種は結局Jardinにて行うことが出来ました。
チリ政府、かなり接種に力を入れているようで、しっかり年内にワクチンが回ってきた模様。

この日熱を出して休んでいたのですが、Jardinから摂取する?と確認の電話が来て、これを逃すとめんどくさいので受けに行くことに。
日本と比べてそういうところは思い切りが良くて、38度程度であればワクチン接種は何ら問題ないと考えている様子。
弱っているときにワクチンは不安もありますが、ワクチンを打たずにいるリスクと手間を考えれば打っちゃえ、となるのでしょうか。

まだVacunatorioではW135の予防接種も受け付けているようです。

2012年11月20日火曜日

チリの予防接種

(上の画像をクリックするとMinisterio de Saludの髄膜炎菌W135対策のページにリンクしてます。)

去年から(?)サンティアゴ周辺では髄膜炎菌による乳幼児の髄膜炎が流行っているようで、11月13日から予防接種が始まったとのこと。
主に5種類ある髄膜炎菌のうち、今はやっているのはW-135群とのことで、ワクチンもこれに対応するもの。
サンティアゴやバルパライソあたりではもう始まっていて、12月1日からお隣のAraucania州なんかでも始まるみたいです。
コンセプシオンのあるBioBio州でも12月中には開始できそうとの報道もあって、思ったよりも早くに接種できそう。

ワクチン配布すぐは幼稚園などでの集団接種が基本となりますが、幼稚園に行ってない子たちもそれぞれ病院などで接種を申し込めるみたいです。
頭に関わる病気だけに、死亡率も高いし重い後遺症が残る場合も多いようなので、早くワクチン打てると良いな、と。

なお、チリのその他の乳幼児向け予防接種の種類と接種スケジュールは下の画像の通り。


こちらは外務省のホームページから、日本語に直されたもの。
ヒブワクチンやポリオが義務になってます。なおポリオは生ワクチン。

こちらチリの病院ホームページから。スペイン語なだけで日本語のものと内容は一緒です。当たり前ですが。

また任意接種のワクチン。A,B型肝炎等…。
いまいちチリの予防接種のシステムがわかっていませんが、任意接種のものは自己負担、義務のものは接種費用だけ自己負担、なのかな?

2012年11月3日土曜日

San Pedro ワイナリー サン ペドロ

こちらはもう一件立ち寄った同じくクリコ市近郊(タルカ市寄り)のワイナリー、San Pedro
黒猫のラベルのテーブルワイン、Gatoで有名なワイナリーです。
ワイナリー見学は要予約だったため、中には入れず。

見学はできませんでしたが、入り口にある売店をちらっと見て、その裏にある遊具でちょっと遊んで帰ってきました。
こちらのワイナリー、見学コースが結構豊富で、普通に歩いて見て回るほか馬に乗ったり、自転車で回ったり収穫体験をしたりできるようです。
併設のレストランはない模様。

Miguel Torres ワイナリー ミゲル トーレス


マウレ州(第七州)クリコ市近郊にあるワイナリー、Miguel Torres
1979年にスペインのワイナリーTorres社が作ったワイナリーで、チリのワインの質を向上させた立役者の一つだとか。
チリMiguel TorresとスペインTorresの関係のせいか、あまり国外産ワインを見かけないチリにおいてスペインTorresのワインはスーパーでも良く売っています。

ワイナリーにはレストランとワインの売店もあって、売店では英語か西語のツアーも申し込めます(予約不要)。
左の写真はこのワイナリーで扱っている代表的な7品種のブドウを並べた畑。
ツアーでは最初にビデオで会社の歴史やワインについてを一通り見てから、実際にブドウが搬入されてから絞られ、一次発酵⇒樽に入れての二次発酵(?)までの工程を見学します。
ブドウの収穫時期に行ったら実際に動いているラインを見ることが出来るのかな?

なお、左の蔵は昔パーティー会場のように使われていたものを改装したのだとか。

ツアーは試飲なしが4,000ペソ/人、試飲ありが6,000ペソ(Sta. Dignaの試飲)か9,000ペソ(Cordillera)/人。
そしてレストラン。
なかなかなかなか美味しかったので、夜と昼の2回食べに行ってしまいました。(周りに美味しそうなところがなかったのもありますが…)
ずらずらと写真を並べていますが、夜食べたのは
Santa Dignaのスパークリングで乾杯して、メインは牛肉にエビなどを詰めたものと、ラムのベリーソースがけなど。
デザートはリンゴケーキにベリーソースとチョコレートアイス。
お昼には日替わりのコースもあって、スープ、メイン、デザートの構成。

非常に美味しくて、飾り付けも綺麗なのですが、結構高いのが難点。ワインもレストラン価格でいいお値段します。

ワイナリーはRuta5沿い、Curico市南側すぐにあるシェルのスタンドから、200m位北側にあります。
コンセプシオンよりはサンティアゴのほうが近いくらいの位置ですが、Ruta5を使って旅行に行く際に立ち寄るのもいいかな?

2012年10月18日木曜日

Vina Indomita ワイナリー インドミタ


アタカマ旅行のあと、チリと言えばワイナリーだろう!!ということで行ったワイナリー見学。
行った先はCasablancaのVina Indomita。丘の上に立つお城のような風情が目を引くワイナリーです。


ワイナリーツアーでは、斜面のブドウ畑でまずはワイナリーの歴史と特徴を説明。
その後醸造タンクを見ながら発酵プロセスの照会。

そのあと上位クラスのワインを寝かせるオーク樽を見て、試飲。

このワイナリーはチリの中でも比較的新しく、また小規模で、そのワインもあまりチリ国内で見かけません。
が、ワインはとても飲みやすく美味しいです。(軽い、と思うのでワイン通な方がどう思うのかわかりませんが…)


以下レストランで食べたもの…
ワイナリーレストラン全般ですが、一品一品がチリの標準に比べて少なめで、前菜・メイン・デザートと頼んでも割と苦なく食べ切れるのではないか、という量で出てきます。ここのレストランも量、味ともに非常に良く。
そしてIndomitaは料理も割と安め、さらにワインは店頭価格と同じで出してくれるので、お得感はすごいです。

前菜に頼んだセビーチェ(左) とオニオンクリームスープ(右) 。

牛オソブコ(脊椎周りの肉)赤ワイン(Pinot Noir)煮(左) と、コルビーナのキノコ添え(右) 。オソブコは髄が美味しい。

チリ南部、パタゴニア地方の名物子羊肉に、伝統料理のHumita(トウモロコシをつぶして蒸したもの)を少しアレンジしたもの。
羊料理なので得手不得手あると思いますが、臭みはそんなにありません。

アーモンドクッキー&イチゴ&チョコレート(左) にManjarを使ったアイスにムース(右) 。

リンゴ&リンゴ&リンゴ(左) とパッションフルーツのムースにアイス(右) 。

2012年10月17日水曜日

サンティアゴのホテル Hotel Garelia

ホテル ガレリアに泊まりました。
レストランでしか写真を撮らなかったので外観はリンク先で見て欲しいのですが、ホテル入り口や屋外プールにモアイ像を置いていたり、レストラン前にチリの伝統工芸や土器みたいなのを置いていたり、ものすごく変わった雰囲気のホテル。
ただ、部屋自体はいたって普通、サービスも普通のホテルです。
レストランはちょっとお洒落にしたチリ料理。
値段もちょっと高め、かな。

サーモンとレイネタのセビーチェに、
シーザーサラダ。
カスエラとラビオリ。
コルビーナをリゾットに乗せたもの。イカのソテーも乗ってます。
朝ご飯もチリの食べ物がいろいろ。
マンハールもドゥルセ デ メンブリージョも置いてありました。
滞在期間が長くないチリ旅行で、とりあえずばっっとチリを見ようとするには良いホテル。
場所もセントロに近くて、カテドラルや中央市場が徒歩圏内です。

アタカマの観光


カラマの空港、Aeropuerto El Loaは砂漠の中にポツンとあります。
ここがアタカマ観光の出発点。ここからアタカマの町までおよそ1時間半。
カラマの空港もアタカマの町も標高2,400m程度ですので高山病の心配はあまりありませんが、途中3,300mの高所を通ります。
なお、空港にはレンタカーやホテルの案内所、小さなカフェやお土産屋さんがある程度。



着いたその日は月の谷(valle de la luna)と死の谷(valle del muerte)の観光と、夕日鑑賞。
月の谷がうっすら白いのは、2月に降った大雨で地表の砂が流されて、塩の大地が顔を出しているからだそう。
また徐々に風で運ばれた砂が堆積して、茶色い砂漠になっていくのだとか。



2日目は朝少しのんびりめ(9:30)に出発して、まずはアタカマ塩湖へ。
ガッチガチの塩の大地にところどころある大きな大きな水たまりの一つが、Laguna Chaxa。
2種類のフラミンゴのほか、いろいろな野鳥が生息していて、遠浅の湖面にアンデスの山々がものすごくよく映えます。 若干硫黄臭い。

Laguna Chaxaをのんびりのんびり堪能した後、Lagunas Altiplanicasへ。
標高4,200mというこの場所に、途中Socaireで少し慣らしてから来るのかと思ったらそんなこともなく。
あれよあれよという間に気が付いたら4,000m超えでした。
それでも2歳児も少しダルそうだったものの元気、妊婦も元気で、この旅行最難関は拍子抜けするほど無事に越せました。

どこまでもどこまでも突き抜けるような青い空の下、真っ青に映るMiscantiと緑青に映るMiniquesももともとは一つの湖だったとのこと。
この日は残念ながらほとんど動物の姿は見られませんでしたが、グアナコやらフラミンゴやらのコロニーでもあるようです。

Altiplanicoを後にして、ようやくお昼にありつけたのは3時過ぎ。
のんびり自分たちのペースで観光できるのはプライベートツアーの良いところですが、タイムキーパーがいなくてどんどん予定が遅れていくのが困るところ。

お昼はSocaireの小さな食堂にて。いかにもチリの昼食なPollo asado con arroz、ジャガイモと野菜もちょこっと。そしてこの地域の特色としてキノアも。
予定が遅れに遅れてしまっていたため、Toconaoの村はちょこっと覗く程度。
木化したサボテンを使った建築など、独特な文化のある村です。


3日目は早起きして世界最高所の間欠泉、Geysers del Tatioのツアーに参加、ですが、体調を考慮して子供と一緒にお留守番。
参加した人たちによれば、バスで向かう道中は真っ暗な悪路で大変だったようですが、風景はなかなかの絶景だったようでした。
そんなこんなで二泊三日のアタカマ旅行は終了です。

アタカマのツアー会社

San Pedro de Atacamaにはツアー会社がたくさんあります。

今回メインで使った会社はAndestraveller(アンデストラベラー)という会社。
社長がアルゼンチン人で、アタカマのツアーやアタカマからアルゼンチンのサルタやフフイに抜けるツアーなどをやっています。

ここを選んだ理由は、プライベートツアーが断然安かったから。
小さな子供と妊婦を含むグループだったため、様子を見ながら自由に行き先を調整できるプライベートツアーを探したのですが、値段はここがダントツに安かったです。
1日ツアーが220,000ペソ/グループ、半日が120,000ペソ/グループでした。(国立公園入場料等含まず)
ついでにカラマの空港からアタカマまでの移動は15,000ペソ/人。

移動は全て4列シート、11人乗りのヒュンダイH1にて。
5人くらいだったらヒュンダイのSUV、サンタフェだったはず。

アタカマのツアーは運転手さんとガイドさんの二人での案内。
運転手さん、Andesの先住民の血を引いていて、琉球空手を習っているとのことで、先住民文化や精霊崇拝、アジア文化にも詳しくてアタカマの観光以外のところでも結構楽しませてくれました。

月の谷で夕日を見ながらカクテルで乾杯!!といった優雅なサービスはありませんが、チャイルドシートも準備してくれていたり、運転も穏やかだったり、小さな子供を連れていくには非常に良い会社でした。
運転手さん
ガイドさん

今回はもう一社、CORVATSCHと言う会社も使用しました。
こちらは子供、妊婦が同行をあきらめたGeycers del Tatioへのツアーに参加。
15人以上乗りの中型バスでの移動で、あまり快適ではありませんが今回調べた中ではここが一番安かったです。
Geysers del Tatio 15,000ペソ/人、Valle del Luna 8,000ペソ/人、Lagunas Alitiplanicas 24,000ペソ/人など。
料金は予約時の完全前払い、チリ国内銀行からの振り込みかカード支払い同意書を使ったカード払いか。
なおこちらのCORVATSCHはホテル、ホステルも経営しています。


その他コンタクトを取ったものの利用しなかったツアー会社は、、、
Hotel Altiplanicoのツアー込みの宿泊パック
泊まったホテルがツアー込みのパック料金も持っていましたが、二泊三日の場合団体型で約290ドル/人、プライベート型で700ドル/人程度が部屋代に追加となるため、高くて断念。

Casa Solcorのツアー。
Casa Solcorというホテルですが、ツアーもやっているようでプライベートツアーを問い合わせてみましたが、一人300ドル/日とかなり高額だったためやはり断念。6人3日で5,400ドルって… 参加人数関係なく一人300ドルなのだろうか?
Valle del Luna近くで夕日を見ながらカクテルとか、内容もちょっと豪華だったのですが、値段が高すぎました。 値切ったら200ドル/人・日では落としてくれましたが、同時にツアー内容まで落とされてしまいました(それでもまだ高い)。

Cosmo Andinoというツアー会社はたぶんCorvatschと同じような感じですが、値段は高め。
Geysers del Tatio 30,000ペソ/人、Valle del Luna 12,000ペソ/人、Lagunas Alitiplanicas 40,000ペソ/人など。