2011年11月6日日曜日

タルカワノのレストラン Costa Nova

ふらふらとドライブをしていたらたどり着いたレストラン、Costa Nova。
コンセプシオンから北へ約25㎞、タルカワノ(Talcauhano)のトゥンベス半島(Peninsula de Tumbes)の先端に位置する漁村のレストランです。

このトゥンベス半島、ほぼ全面積が軍用地になっているようで、漁村にたどり着くまではひたすら基地、営舎、森が沿道を飾ります。
たどり着いた漁村は特に観光地化されているわけではありませんが、沿道沿いに所狭しとたくさんのレストランが並んでいて、どこれも結構な込み具合でした。
駐車場もろくにないため、道路は路上駐車でいっぱいです。
こちらのレストランに決めた理由は、外装、内装がちょっと洒落ていたから。
外観は、お決まりのペプシやビールの看板を置かず、内装もかわいらしく水生生物の絵で飾っていて、漁港の雰囲気の割にずいぶん垢抜けた感じがあります。

お客も結構な入りでしたが、ただその分店員の能力を超えていたようで、てんてこ舞い。
いや、てんてこ舞いにならないのがチリの店員なので、メニューを渡されるまでに15分、注文するのにさらに15分、食事が来るまでにまた30分。
結局入ってから出るまでおよそ2時間。
こちらはチリの港町でよく見かける魚介のスープ、Mariscal Caliente(ただし、魚介といっても魚は入らず、貝とカニ爪)。
貝の出汁がよく出ていて、少し貝臭いけどなかなか美味しいスープです。
チリで一般的なaji(唐辛子ペースト)を加えてもまた美味です。
コングリオのフライパン焼き(Congrio a la plancha)と、付け合せのフライドポテト。
こちらも「普通に」美味。

このCongrioという魚、辞書で調べると「アナゴ」と出て来ますし、Congrio Comun=Conger Conger=ヨーロッパアナゴということなのですが、チリでCongrioというと「アシロ科」の魚ということで、まったく別物です。
マチャ アル ピルピル (Machas al pil pil)。
Machasはバカガイ?に似た貝で、al pil pilはオリーブオイル、ニンニク、唐辛子を使った油煮といった料理だと思うのですが、こちらではバター、ニンニク風味で唐辛子は入っていませんでした。
マチャの甘みが美味しかったのですが、量が多く最後はだいぶくどく感じてしまいました。


総括して、料理の味はなかなかよく、またチリのレストランにあって量が少なめ(日本人にとって適量)で、なかなか満足なお店でした。
今度来るときは少し早めの混んでいない時間帯に来たいかな。


※クレジットカード不可(たぶん)

2011年11月5日土曜日

スタジアムの土曜市 Vega en Estadio

コンセプシオン郊外にあるサッカースタジアム(のまわり)では、毎週土曜日に市場が開かれます。

こちらの市場は、Vega Monumentalのような本業お店の人たちではなく、農家のおばちゃんたちが作物を持ち寄って売っているといった感じです。
店構えもテント張って机を置いて商品並べただけの簡素なもの(土曜日以外は置いておけませんから当然ですが)。

ただ、チリ人曰くには農家が持ち寄っている分、農薬などの心配は少ないのだそう。
魚もあまり豊富ではありませんが取り扱っており、もちろんさばいてもくれます。

こちらの写真はReineta。
3枚におろしてもらって買いました。一尾2,000ペソ(300~400円)。
フライにするか、そのまま焼くか。新鮮ならペルー風マリネのCebicheで食べることもできるようです。

テントが赤かったため、撮った写真が真っ赤になってしまっていたので、白黒に修正しています。
こちらはMerluza。
タラの仲間だそうで、白身の淡白な味。身はタラよりも柔らかいと思います。
開いてもらって購入。2尾で800ペソでした。

軽く塩を振って一夜干しのようにして食べたら美味でした。
今回買ったものはまだ小さいもので、このくらいのサイズのものはPescadaと呼ぶようです。
こちらはCongrio。
アシロ科の魚、キングクリップあるいはその仲間です。
これもタラを少し硬くしたような味で、冬なら鍋に入れるとなかなかおいしいです。

チリで多い食べ方はフライかフライパンで焼くか。
というか、チリでの魚の食べ方は主にフライにするかフライパンで焼くか、だと思われます。